身の回りのものを大きくしてみたり小さくしてみたり

新しいプロジェクトを色々と考えるときに、よくすることが、身の回りの道具であったり、食べ物であったり、植物であったり、とにかく色々な身の回りのものを、大きくしてみたり、小さくしてみたりして、空間のヒントのようなものを探っていることがあります。例えば、花のようなラッパ状の形を大きくしてみると、なんだか吸い込まれそうな感覚を持つ空間ができます。逆に、自分がとても小さくなって旅をする空想をしたり。そんな単純なことだけで、なんだかちょっぴり日常の風景が非日常になるような感じがするのがとても好きです。日常と非日常など、相反する2つのものを同時に行ったり来たり思考することで、それによって生まれる建築は、振れ幅のある、様々なものを許容してくれるような、やさしい建築になるような気がしています。そんな僕がおすすめの本があります。
「Miniature Life」
日常のもののなかで、大きくしたら何かに似ているというものをミニチュアの人を置いて巧みに表現しています。その写真を見ると、まさにそれにしか見えてこないから不思議です。
「日常は非日常にあふれている」
ということを再認識させてくれる本です。