新年あけましておめでとうございます
と書いていたときに大きな地震。
人生であんなに揺れた経験のない自分にとって、衝撃で生きた心地のしないままこんな時間になってしまいました。
新年早々、地震のこと、安全であるということ、建築の儚さ、RC造の安心感、生と死、建築を生業とする以上避けては通れないことが頭をよぎりました。
故郷が珠洲市ということもあり、甚大な被害を受けてしまったことを、未だに現実として受け止めきれないでいます。幸い親戚は無事で何よりでしたが、住宅はとても住める状態ではないくらいになってしまっていて、現地に行くにも、道が崩落していて行けなくなってしまっているそうです。
自分にとっての原風景がなくなってしまったということは、こんなにもショックなことなのかと途方に暮れています。「この度の令和6年能登半島地震において被災された皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。」と素直に書けない自分。現実から目をそらしてしまう自分に嫌気がさしますが、まずは、現実を受け入れ、僕のできる支援を地道に行っていきたいと思います。
人命は第一に優先すべきことですが、建築に携わる人間にとって、それと同じくらい、その土地の風景やその土地の暮らしや生業というものを自分は大切にしていたのだと改めて気づかされました。
元旦にこのような洗礼を自然界から受けたので、本年も実直に、幅広く、視野を狭めて、建築やデザインに向き合っていきたいと思っております。
皆様、どうぞよろしくお願いいたします。