コンテンツへスキップ事務所の窓からは、色々な景色が見えます。子どもたちの登下校の様子や歩いたり走ったりしている人たち、たまに猫なんかもいます。その事務所の窓の手前には雪見障子があります。雪見障子は昔からある建具で、文字の通り、雪を見るために障子の半分がガラスでできていて、そのガラスの前に上げ下げができる障子が取り付けられている障子です。この上げ下げができる障子というのが僕は好きで、内からの視線や外からの視線、光の調整、パブリックとプライバシーの調整など実に様々なことを、この「上げ下げ」で実現できる優れものです。そう、雪見障子はただ単に雪を見るためだけの障子ではないのです。雪見障子は驚くべき発明品です。