「勝山天然温泉 水芭蕉」リノベーションの内覧会に参加

先日、三木佐藤アーキのお二人にお誘いいただき、お二人が設計された「勝山天然温泉 水芭蕉」のリノベーションの内覧会へ。
学びが多かったので備忘録として記録しておこうと思います。
 
今回のリノベーションを見学しながら、ふと「心地よさ」が頭をよぎることになった。今まで感じていたような心地よさではない何かである。なんとも不思議な感覚が身体をめぐる。ものに触れて心地よさを感じるのではなく、主に視覚で触れて心地よさを感じている自分がいるのである。それは、視覚から感じ取る肌触りとでも言うべき何かである。直接手で触らなくても感じ取ることのできる心地よさや空間の肌触りは、建築においてとても重要な気がした。ヒトが利用する建築を触ることができる箇所は限られている。その限られた箇所以外でも肌触りのようなものを感じ取ることができたら、おそらく新しい心地よさにたどり着くような気がした。(おそらく、木や鉄の扱いや塗料の選択、既存RC柱の扱いの絶妙な設計によって、そのような肌触りの感覚が生まれているような気がする)三木佐藤アーキのお二人と長くお話させていただいた後に、ふと頭によぎった言葉が「触覚建築」であった。触覚という直接触れなくても何かを感じ取ることのできる建築、それは今まで体験したことのないような不思議で何とも言えぬ心地よさを醸し出している建築である。
 
貴重な機会をありがとうございました。