しょうじのあな

しょうじのあな

このプロジェクトは、玄関に面する建具の改修の計画である。この住宅は、SOHOとして使用している住宅であったため、パブリックとプライベート(開と閉)の両方を兼ね備えた建具とする必要があった。そのような曖昧さを実現しようとしたときに、もともと備え
付いていた障子の存在に気付いた。もともと障子とは、外部に面する開口部と内部の境界に存在するもので、その境界に和紙というやわらかく薄いもので外と内をやわらかく分節している。つまり、大掛かりな建具の改修をせずとも、障子に少し手を加えるだけで、曖昧さが生み出せるのではないかと考えた。そこで障子にいくつかの小さなあなを空けた。あなは見えるようで見えないが気配は感じるといったような曖昧さを実現させた。また、あなから入る光は内部に驚きと美しさを同時に届けてくれる。しょうじのあなは、まちといえと自然をゆるやかにつなげる環境装置となる。