一言で鳥小屋といっても様々だが、鳥小屋は鳥の巣づくりを手助けするためのもので、巣づくり以外のときというと使われないことが一般的である。一年を通して絶えず使われ続ける鳥小屋はできないものだろうか。
鳥にとって快適な環境をつくるにはどうしたらいいのだろうか。
そこで考えたのは、回転建具の付いた鳥小屋である。扉自体を大きくして、間仕切りにも使ったらどうなるだろうか。閉じたときは、鳥の巣ごもりとして利用され、巣ごもりが終わった後に、回転建具を開くことで、回転建具が間仕切りのようになり、内部のような外部のような曖昧な空間が生み出され、それぞれの鳥たちが思い思いの居場所を見つけるような、言わば鳥のカフェのような居場所となる。こうしてできた鳥のカフェのような鳥小屋は一年を通して利用され、鳥たちにとってなくてはならない場所となった。
□敷地:福井県坂井市
□敷地面積:-
□建築面積:-
□延床面積:-