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アフターコロナにおける、新たな展示方法として、密にならない、外からも展示の様子がうかがえることを考えたときに、出入口を絞らず、十分換気(通風)が可能であり、風通しが良いがゆえに、外からも展示の様子が溢れ出してくるような展示装置とは何かをまず考えることとなった。そこで考えたのが、「すのこ」である。すのこは、耐久性があり、軽量で、何より通気性に優れている。ただ、すのこだけでは展示ができない。さてどうするか。そこでさらに考えたのが、「びょうぶ」の機能である。「すのこ」に脚を付けて「びょうぶ」の機能を付加させる。
びょうぶは、日本古来より、空間と空間を自由に仕切ることに使われてきた。そんな、「びょうぶ」の空間の可変性の機能を「すのこ」に付加させたのである。こうしてできた、「すのこびょうぶ」は、重ねたり、立てたり、並べたり、囲んだり、すのこを変身させることで、様々な展示に展開可能となる。「すのこびょうぶ」は、密にならない、外からも展示の様子がにじみ出てくる、これからの新たな展示装置となるだろう。
※建築ふれあいフェア2022展示什器として設置された
※企画・協力:東京都建築士事務所協会